雲水星覚の永平寺修行日記「僧想!」

05/01/27 カリフォルニアの白髪鬼(スラムダンク参照)

三泊四日の参禅研修が終わった。


モリーさんとユキさんは通用門から帰っていった。


今回来た外国人は米国カリフォルニアから来たモリー・ディライト・ホワイトヘッドさん(女)36才。


受処でこの人かな・・・って人を見つけてまず驚いた!髪がまっ白なんだもん・・・失礼ながらパッと見はおばあちゃん。でもエキゾチックな瞳が只者ではない。ホワイトヘッドなホワイトヘッドさんなんて、小学生の時白神くんって友達いたけど白神くんが白髪になるより衝撃的でした。


まずは簡単にあいさつをして諸説明、晩ゴハンを禅堂(雲水用の僧堂と同じつくりでかつ新しいひとまわり小さい僧堂)で応量器の使い方を教えつつ食べた。


日本語でも難しい作法を英語で教えるのはカメにジョギングを教える程難しい。しかも一つ一つ説明しながら食べるから一時間半かかった。たべんのに一時間半。足が痛いのも忘れたよ。


夜は九時までみんなで坐禅して自己紹介をした。参加者は10人ちょいで男女半々くらい。17~60才まで幅広い。モリーさんの横でみんなが言ってることを訳して伝える。最後モリーさんがみんなの前で英語でしゃべったのを和訳してみんなに伝える。


トルシエ監督の通訳の人みたいだ。わおぅと思ってたら実際は名前は何ですとかどっから来ましたとかすげぇ簡単なのに、みんなも雰囲気で「わおぅすげぇ同時通訳だ初めて見たよ俺!」とか言ってくれてるもんだから俺もちょっと得意になって。


「実はわかんないとこは適当に考えて言ってごまかしていた(笑)なんてバレるわけには絶対いかなかった。


みえっぱりなんだ俺は。見栄だけだ。いかんいかん。二日目三日目は普通の雲水と同じような生活、むしろ衆寮以外の寮舎にいる雲水よりもよっぽど雲水らしい生活をして、ひとつひとつ自分でもおろそかにしてた事を教えていくことで初心を思い出すことができた。


結跏をくんでる人とかすげぇがまんして応量器をブルブルさせて単からいつまでも降りられないでいるんだ。暫倒の時あまりに痛くて俺もおりられなくて悔しくて涙出たなぁと思い出して今もそれくらいがんばれてるかなって。




がんばれなかったらおりたほがいい。


最終日は作文を提出してもらった。みんなすげぇ真剣でおどろいた。帰る時には受処の前で本当はいけないんだけどみんなで写真をとったりなんかしてた。


国際部扱いで永平寺に来るのは、はっきりいっておトクすぎです。三泊四日ご飯付きで修行できて一般九千円学生は六千円だよ?


外国の人とかは国際部扱いになるから俺達が一日中ぴったりついてこまかく教えるし、もう絶対外国人の人にはおすすめです。坐禅と正座にたえられなくても外国人だからってそんな厳しく言われないしホンットに来て見るべし。


ジョンとかも日本語わかんないフリしておいでよ。もちろん日本人でも大丈夫ですが、国際部扱いだと本当に待遇はUP。


禅に興味のある外国人の友達がいたら是非誘ってあげて下さい。来るべしです。


こんなにいいもんだとは思わなかった。連絡もらえれば詳しい情報送ります。国際部はそういうこともやってんだ。ほとんどオフィス。


シャバでいかに寺での生活ができるか。色々考えることができます。

2009/09/05

コメントする