2月24日。国際部は時間があるけど無い。
すべてが仏道であるんだけど、いわゆる禅の修行と国際部としての修行。
やらされるんではなく、自分の意志で、やりかたによってはスゲーひまにも、スゲー時間が無くなることもある。
明日暫到和尚(ざんとう)〈あたらしくきたおしょう〉の入堂の拝があるけど、古参になるってのは、責任がついてくるようになるって言われてたけど、その意味が少しずつ見えてきた。
それは他人の「後輩の」責任をとるなんてことじゃない。自分の責任で行じて、誰も注意はしてくれない、強制もしない、甘えてられないぞってことだろうなぁ。
昨年小庫院にいたとき、こういう古参には、死んでもならんぞ、って思ったのがいたが、それに近づいているなんてことはないだろうなと自問する。
後輩を見て、あぁ自分はこういう気持ちを忘れていたっていうのは多い。自分が「なりたくない古参」になっていないかどうかが見えにくくなる。新到(永平寺に来た最初)の一年間は実は一番幸せな一年だったかもしれない。
夕方、国際部に受処を通じて電話が来た。
周運さんが出て、かたことの日本語らしいから、星ちゃん出て変わってて言われたんで、Hello this is ... て話し始めた。
なんでも今東京からかけていて、英国の人で永平寺に八月下旬ごろ宿泊したい人がいるらしく、それが可能かどうかってことだった。
「永平寺は宿泊施設ではなく、"参拝目的の方のみ"泊まっていただいている。それでもいいなら、日にちが確定したら後日連絡をほしい」と英語で伝えた。
相手はアジア系の人が使うような"なまった"英語で「泊まりたい人も日本語がカタコトだが良いか?」って聞いてきたのでも「ちろん良いですよ。そのための国際部です、でもあなたは何人なの?」...って聞いたら「Japanese !」...えっ?日本人?ちょいまてまて!そんじゃあ何で日本語でしゃべらんのよ!俺の頭の中でいろんな顔がかけめぐる...金髪?日焼けした肌?まっしろな肌...ひげボーボー...ウチナンチュ?スラックスはいてる?北国の人?移民?声は若い男性だ!日本に留学してんのか?三都主?呂比須?曙?全く相手の顔が描けない。
その後英語で少し話した後「あなたの母国語はなんですか?」って聞いたら...答えは...「Japanese...」...?...おい!日本語はなせるじゃないか!(半怒)
大切なお客様(参拝者)につっこみを入れることになってしまった。相手も狐につままれたような様子だった。つっこみを入れてしまった無礼を詫び。最後は双方で笑って電話を終えることが出来た。
あぁーあほらし。まあしょうがない。流れにまかせよう。
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