今日部長さんが他出から帰ってきた。
迎えはいらないって言われたけど迎えに行った。
島崎さん(永平寺の三役以上の人しか乗れない車の運転手)の車からは部長さんに続いて大きな荷物も。
部長さんの部屋はいつもとてもきれいだし、みんながよけい気を遣う。ある程度はやらせてくれるけど、大抵のことは自分一人でやる。70歳のおじいちゃんとは思えない活力だ。
数年の差で偉そうにしてしますのが恥ずかしくなるほど普段の態度は謙虚だ。すごいなぁ。
あとがき
ここでいう部長さんとは松永副監院老師のこと。永平寺で最も偉い老師の一人。部長さんは曹洞宗の海外布教団体の代表も務めていて、国内でも海外でもとても人望が厚い。すごく地位のある人なのに少しもそんなそぶりは見せずにいつもとても謙虚だった。歩きながらよくパチパチと指を鳴らしていた。
国際部の役寮さんもつとめていて、いつもわがままを言っていた拙僧だが、とてもかわいがってくれて話を聞いてくれた。
娑婆に帰ったらお袈裟を着ていなくても、みんなに禅の心を伝えれるような和尚になりたいんだ、といったら
「お袈裟を大事にしなさい。その格好をしているからみんなが言うことを聞いてくれるんだよ。自分の力ではないんだよ」というようなことを、きびしく、しかしとても優しい眼でいってくれた。
今、その言葉の意味がよーーーーーーーーーーくわかる気がする。
とても深く大事なお話ですね。
うーんなるほどぅ
コメントありがとう
ほんとうに深いです。多分5年後でも10年後に聞いてもまた全然違ったふうに受け止められると思います!
60年も娑婆の生活を過ごした心身をたたき直してくれるところは永平寺以外にはないと思っては居たのですが、修行に入ったことを想像すると恐ろしくもあり苦慮しておりました。そこにこの日記に出会いました。私にとっては何よりの手引き書です。有り難うございました。合掌 (・・・・・まだ行こうか行くまいか悩んでいます。行った方が方が絶対に良いことは良く分かりました・・・・。実は結跏趺坐どころか半跏趺坐すら出来ません。さらに崩れた座り方ですら1日20分の座禅で脚がビリビリ。ちなみに今日で10日目。こんな調子ですから決心がつかないのです。体がとにかく硬くて。慣れるものでしょうか?
コメントありがとうございます。
娑婆の生活を60年続けていたのですね。
東京に戻って感じるのは「ある意味で」永平寺よりも娑婆の方がよほど厳しい修行道場だということです。そんな中で60年も修行を続けていたkazさんはとてもすごいと思います。
拙僧はまだまだその半分程度しか生きておりませんが、それでもつらいことはたくさんあります。(その分勿論楽しいこともたくさんあります!)
さらに永平寺に行ってみようと志すだけでも本当に尊いことです。
私が永平寺にいた時には50〜60歳くらいの人が1、2名いたのですが、やはり慣れるのにとても苦労していました。かなり特殊な世界なので年齢に関係なく合う、合わないが大きいみたいですね。
よい修行できますよう心から願っております。
どうぞよろしゅう
星覚九拝