写真家 野崎悠の「悠悠自適」

木魚の音は心臓の音

先日の禅の旅
僕も行ってきました。

今回で禅の旅参加は3回目。
昨年の7月8月と夏に行っていましたが
今回は真冬。

星覚さんが「冬の永平寺が最高」とおっしゃられて
いましたが、確かにとても素敵な雪景色が広がっていました。

面白いのは、外の景色は確かに夏とは違う雪景色。
雪が降る朝は鳥の声などが無く静けさが広がっています。

しかしお寺の中はというと、
いつもと同じように食事を運び、掃除をする風景。
夏と変わらぬ風景が広がっていました。
案内をしてくださる方も草履だけ。すごい。


今後禅の旅で永平寺に行かれる方がいらっしゃると
思うので、一つお勧めポイントをご紹介。

朝100名以上の僧侶達がお経をあげるときに
叩かれる大きな大きな木魚です。

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木魚本体も大きければ叩く棒も大きい。
抱えて両手で叩きます。
星覚さんも木魚担当だった時期があるそうで、
慣れるまでは、長いお経だと腕が疲れて叩けなくなるほど重いそうです。

そして凄いのが"音"
「大太鼓みたいな音」「バスドラムみたい」
と他の参加者の方もおっしゃっていましたが、
なんとも表現するのが難しいというか、木魚とは思えない音なんです。

僕がこの音を表現するとしたら、
"体を伝わって聞こえてくる自分の心臓の音"
腰があり迫力のある低音。けれどとても柔らかい音。
この心臓の音にお経が乗ってくるあの瞬間は何度聞いても鳥肌ものです。

ぜひ禅の旅で体感されてください。

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2010/01/18

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