写真家 野崎悠の「悠悠自適」

京都その3 見ている、いや見られている


前回からの続き。
雨でしっとりとした天龍寺さんの庭を
歩きながら途中有名な竹林を歩き野宮神社に向かいました。

Yom YOGAでaccoさんが
自宅のハーブガーデンを覗き込むように
眺めているとまるでコビトになって森を歩いている
気持ちになると書かれていました。

その気持ちとってもわかります。
自分もよくいろいろなところを小さくなって歩いてみたり
しています(笑)

マクロレンズで接写なんてしていると急に現れた
トカゲと目が合います。マクロで見ていたらジュラシックパーク状態です。


目が合う感覚は昆虫や動物だけではなくて
お花や植物でもあるんです♪

人間的感覚としては自分が目で見てお花を観察して撮影している気持ちですが、
ふっとした瞬間に「見られている」という感覚になるときがあります。

お花には目がないけれど確実に見られている感覚がある。
向かい合っている感じ。
観察しているようで観察されている感覚。
ちょっとドキっとする感じが好きです。
家にあるお花を30分ぐらい ジーっと見つめてみてください。
あるとき急に見られているという感覚が訪れると思いますよ♪

天龍寺さんのお庭の竹林。
この写真も竹さんに見られている感じがしました。
みんなでこっちみてる。
なんとも自然な集合写真(笑)全員背が高い。

kyouto04.jpg


竹林を抜けて野宮神社に行くと
しっとりとした苔さんが出迎えてくれまし た。
こちらは見られている感じはしませんでしたが、
このときは居間でテレビ見ながら横になっているお父さんという
感じでした。

自分でもつっこみたくなる感じ方でしたが・・・

kyouto05.jpg


この後広隆寺さんで国宝第一号の弥勒菩薩様を見てきました。
その空間にはたくさんの仏像さんが並んでいるのですが、
なんとも居心地がよい空間で1時間以上ゆっくりしちゃいました。
弥勒菩薩様に語りかけると本当に 何ともいえぬやわらかな表情で
聞いてくれますよ!!

ちなみにこの弥勒菩薩様の特徴的な指。
その昔修学旅行生があまりの美 しさに愛おしくなり抱きついてしまい
折れてしまったことがあるそうです。
その子が怖くなって指はどこかに捨ててしまったので元の指は発見 されていない
そうですが、日本の仏師の第一人者西村公朝さんが見事に修復され今もこうして
見ることができているわけです。

抱 きついちゃうのはよくないけれどその気持ちはとってもよくわかる。
美しいやさしい弥勒菩薩様でした。


次回は夜のお寺。

2010/05/11

コメント(2)

綺麗な写真です。
ものすごく癒されます...

もらってもよろしいでしょうか。

haaaru様
コメントありがとうございます。

個人利用、著作権を侵さない範囲であれば
構いません。

コメントする