社交ダンスインストラクター井上淳生の「A little star in our body」

#12 感じて対応する

CIMG2659.JPG≪ビルの中をよちよちと。よく見ると羽を傷めています。寒さに備え、どこかに移動しているのでしょうか?≫ 

 

みなさん、こんにちは。


山吹色に染まった、イチョウの木を背景に、

白い綿のような雪が、はらはらと音もなく舞っています。


秋から冬へ移り変わる、

この時期にしか見られない風景です。



寒くなってきたので、

生姜のはちみつ漬けを

お湯に溶かして飲んでいます。

蜜湯も良さそうです)


 

身体の中から、ほかほかと。


 


さて。


 

社交ダンスは、

男の人と女の人が対になって踊ります。


そして、男性、女性それぞれに名前がついています。


     男性は「リーダー」。

     女性は「パートナー」。



こういう名前で呼ばれています。


男性はリードするから、リーダー。

女性はパートナー?


何だか、対称的でない気がしますが。


(ただ、この呼び名は日本に特有のようです。

日本以外では、区別なくお互いをパートナーと呼ぶことが通例のようです。)


 

機能で名前を付けるのであれば、

 

女性は、男性のリードに対応する

「フォロワー」という呼び名がふさわしそうです。


 

さておき。


以前、

あるワークショップで、

女性の役割についての話を聞きました。



   女性の役割。


   それは、Responseすること。


   それは、感応すること。


   それは、感じて応えること。



そんな内容でした。



         はい、なんとでもしてちょうだい。


 

といった、受身の姿勢ではなく、


相手の仕掛けてくる動きを敏感に察知して、

方向、力加減、タイミングを、

瞬時に身体に伝達する、


といった極めてアクティヴな姿勢。


 

さらには。

 

 

相手がそう仕掛けるように仕向ける、

といった、「先の先」とでも言うんでしょうか。


はたまた。


男性が動きやすいように、仕掛けやすいように、

道を作ってあげるとでも言うんでしょうか。


自分が対応すべき現象を生み出すこと自体にまで手を出す、


といった、

ウルトラアクティヴな姿勢。



そんなことが、

社交ダンスにおける女性の役割として

提示されていました。



でも、これって、何かに似てますよね。


そう。


ぼくたちの日常ですよね。



出来事に対して、Responseする。

 

予期しない出来事に対して、

何かを感じて対応する。


日常はそんなことの連続ですよね。


   

     寒くなってきたからコートを着よう。


     あの人、昨日、すごく機嫌が良かったのに、今日は悪い。

     どうしたんだろう?

      

     あの生徒さんには、好評だった振り付けが、

     この生徒さんには、不評だった。

     なんでだろう?


日々は、そんなことだらけです。


そして、毎日は、こういったことへの対応の連続です。



さらに。

 

 

ただ、自分の外部に生まれた出来事に対応するだけでなく、


自分の内部から発した出来事、

自分が生み出したムーヴメント


にも対応していく。



  素敵な詩集を出した人がいたから、感想をしたためた手紙を送ってみた。

  そしたら、こんな返事が返ってきた。

  このやりとりを、どういうふうに育てていこうかな。

 

 

  社交ダンスをテーマにしたワークショップを開いてみた。

  そしたら、こんな感想をもらった。

  次はどういうふうにやってみようかな。



こんな感じでしょう。


日々はこういった営みにあふれているように見えます。


 

    感じて対応する。



男も女も関係なく。



このことを自覚することは、


思いのほか、


大切なのかもしれませんね。



今回はこの辺でzzz


2009/11/04

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