社交ダンスインストラクター井上淳生の「A little star in our body」

#18 未来と現在3-未来像を思い描くということ

  

CIMG3118.JPG ≪雪の白を背景に、目もくらみそうなイルミネーション。車のライトもまぶしい...≫   

 

みなさん、お久しぶりです。

井上淳生です。

 

だいぶ、間が空いてしまいました。


一度、習慣のサイクルから外に出てしまうと、

またそこに戻るのにはとてもエネルギーが要りますね。

 

それを実感しています。

それに、周囲の人も、その戻ってきた人をどう扱って良いか、

どんな距離感で接して良いか、戸惑ってしまいますよね。


 

淀みのある状態を放置しておくこと。 

生活の中に滞った部分があるということ。


これって、星覚の言うように、雲水的ではないですよね。


身をもって反省です。


ひとまず、再開です。

今後ともよろしくお願いします。


では。


前回までは、 


         目標を持って、それに向けて、今、行動する。


 

を阻害する状況には、

2通りあるということを言っていたと思います。


 

それは。


        「現在が未来を食う」状況

        「未来が現在を食う」状況


前者は、

 

近視眼的な目的意識によって、

時間的に先の自分の利益を損なうという状況。

 

刹那主義とか、怠惰とか、意志が弱いとか、

そういう表現が施されるようです。


 

後者は、

 

未だ観念の中にしか存在しない「未来」という状況におびえ、

思考や行動が萎縮するという状況。

 

将来が不安で、何もやる気が起こらない。

そういう状況のようです。

 

 

そんな感じでした。


 

なぜなんでしょう。

 

 

それは、

 

      「未だ存在しない自分の姿を、頭のどこかに観念してしまうから」

 

そんな気がします。


 

      「きっとうまくいっている自分」

      「失敗しているかもしれない自分」


 

大きく2種類の自分像を内部に思い描いてしまう。

未だ現実ではない2つの観念を自分の中に作り上げてしまう。

 

それによって心持ちがどっちかに転化してしまう。


どちらの場合も、時間的に少し先のイメージですね。

未来の自分像。


 

現実には存在しない自分の姿によって、

現在の行動が制約されてしまうのは、

考えてみると、

なかなかおもしろい現象だと思います。


 

「目標を持つ」のも、

「それに向けて、今、行動」しようとするのも自分なのに、

それを阻害するような逆方向のベクトルを生み出すのも自分。


 

人間って不思議です。



ただ、自分の未来の姿を思い描くことは決して悪いことではないと思います。

 

思い描くこと自体が悪いのではなくて、

問うべきはその方法。


そう思います。


なので、テクニックの問題とも言えるんでしょうか。

 

その思い描いた自分像が、

極端な場所にいるということが問題かなと。


 

現時点では、成功するかしないかは全く分からないのに

(もちろん、これまでの経験から予測することはできます)、

「大丈夫!大丈夫!」とポジティヴにシンキングする。


現時点では、失敗するかしないかは全く分からないのに

(同じように予測可能です)、

「失敗する失敗する・・・わなわな・・・」と極度におびえる。


 

どっちも極端ですね。

それに疲れそうです。

  

僕は昔、大会前や何かのイベントの前は、

必ずといっていいほど、表彰台に上る自分、

パフォーマンスがうまくいって拍手喝采を浴びる自分を思い描いていました。

 

でも、うまくいかない。

 

像は結べるんだけど、結べたところで、結果にあんまり反映しない。

それでも愚直に続けていましたが、

ある時、疲れたのでやめることにしました。


その頃、出合った本に『メンタル・コーチング』というのがありましたが、

そこに書かれていた元ボクシング選手の鬼塚勝也選手の話に目が留まりました。 


それを受けて、


「ああ、自分は怖いものにフタをして、見ないようにしていただけなんだな。」と。

 

「不安要素を、ポジティヴシンキングの美名の下に無理やり抑え込んでいたんだな」と。


そう気付かされました。

 

そのおかげで、

根拠なく自分を鼓舞するような詐術を

自分にかけることをやめることができました。

 

 

ちょっとした告白でした...


  

              目標を持って、それに向けて、今、行動する。

 

 

その道の途中で、


無根拠に大丈夫だと構えて行動の手を緩めるのでもなく、

不吉な未来におびえて萎縮するのでもなく、


その両極の間にきっとある、座りの良い位置を、

個々人で見つけていくべきなんでしょう。

 

これは、今までも、みんな無意識に行ってきた作業だと思います。

 

これ以上先に行くと、「現在が未来を食う状況」になってしまう・・・

これ以上思いつめると、「未来が現在を食う状況」になってしまう・・・


そんな危機を、個々人の内部に備わった基準で線引きをする。

人間はそうやって生きているんだと思います。


 

未来に引っ張られて、

今を充実させられないのは大きな不幸だと思います。


そうならないためにも、

現在の行動を歪ませる状況はどういったものか、

ということを考えてみる必要があるのかなと。


「前後裁断」。

 

それができない状況とはどんなものか。

前後裁断するにはどうすれば良いか。


それについて少しだけ考えてみる。


今回のシリーズはそんな試みでした。



遅くなりましたが、雲水喫茶、本オープンおめでとうございます。

ぜひぜひ寄らせて頂きます。

 

今回はこの辺でzzz


2010/02/08

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