昨日ようやく博峰と直輝の公務中があけた。よかった。二十日までに傘松会に作文を提出しないとなんで時間がないが昨夜の嫌な出来事を記しておかなくてはいけない。
直輝は公務中疲れて寝ていた時に三人が女の話を大きな声でしていて何度も言おうとしたがうるさいやつと思われるのも面倒なので言わなかった。
消灯の時間が来て酒を飲んでた二人が帰ってきた。帰ってくるなり大声で「おい博峰!」と怒鳴り始める。
どうやらガスの元栓を一つ締め忘れていたらしい。博峰は合掌正座して平謝りしてるがそれでも罵声は続く。消灯後のうるさい振る舞いにさっきの件もあり、「もっとちがう言い方があるし、寝ているやつもいるから考えろ」といったら、二人の罵声は今度はこちらに。
「お前が甘やかすからいけねぇんだ」「いい人ぶってんじゃねぇ」
この二言が一番悲しく何も言い返せずにそのまま布団に入ってしばらくいろいろ考えた。
厳しくするのも必要なのかとか消灯まで飲んできやがってとか。博峰は黙って寝ていた。一乗は博峰に明朝の注意点をいくつか教えようとしている。
暁天に行くまでやな気分だった。
あとがき
日記には書きたくないことがいっぱいあるが正直に書いていきたいと思う。自分は正しい位置にいて間違ったことをやっている人を悲しく見ている、という誤った当時の認識が実に恥ずかしい。自分の中にもあるそういった心を抑えて自分は他とはちがうんだと「イイコブッテイル」限りはいつまでたっても問題は解決しないだろう。
コメントする