雲水星覚の永平寺修行日記「僧想!」

05/02/18 ガチうちされる

今日、智賢さんにめっちゃ怒られた。

あんなに怒られたのは久しぶりだった。よかった。おこられて。最近すげえ調子に乗ってたと思う。国際部はみんなすごくやさしいからそれに甘えちゃってたよ。泰然さんの半端じゃないやさしさとかも気付いた。甘えちゃってた。

今日気づかなかったら、やさしくしてくれる人に気がつかない横柄な自分勝手を止められなかったろう。明日は地蔵院に一番の上山が上がってくる。今日がいわば一年目最後の日だといっても良いだろう。そんな日にこっぴどくしかられた。気付かせてもらって俺は運がいい。ありがたいことだよ。

寛之さんもすごくやさしく、人に押し付けたりするよりも、自分が動く人だから、ほっとくとどんどんやってくれちゃうんだけど。それに絶対甘えてた。人がやってくれるんならま、いいか、となってしまうところに責任感は無く、そこから自分勝手がはじまる。自分の意見を言って自分はこう思うっていうのは、いつでもできる。

自分の意見は一度脇に置いてみよう。間違ってても良いから永平寺のやり方、愛すべき和尚さんたちのやり方を受け入れてみよう。

1年経ってすっかり我がままになってた自分(笑)。笑えないぞこりゃ。今日もほんとに良い日だった。

明日も早く起きて、イタリア系イギリス人(?)ナストリッチさんを坐禅と朝課に案内することにしよう。

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山門の四天王photo by  YU


あとがき

二年目寮舍とよばれる国際部でちょっと調子に乗っていた一年目最後の日。ガチ打たれ。なんでそんなに怒られたのか、よく覚えていないが今考えるとそんなにたいしたことではなかったかと思う。怒られた時にはそんなことで怒る必要ないじゃないか!と思った気がする。しかしacciの言葉を借りれば「怒られることも必然」。個人と個人で怒っていたのではなく、たるんでいる自分全体にハッパをかけてっくれたのだろう。
最近娑婆では怒られることがほとんどない。怒るということはなかなか奥が深い。

山門で新到の上山を見守る四天王。阿吽でむすばれた表情は何を訴えているのだろうか。星覚が上山した時には、まわりと同じ色で老朽化が進んでいたが改修工事がなされて建立当時の極彩色に彩どられた。実は前の方が好きだったんだけどな・・・

2010/02/25

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