星覚です。
しばしのお暇を頂いていましたが、ようやく娑婆に戻って参りました!
というのも一週間一日中坐りっぱなしの特別な修業期間「摂心」に参加しに永平寺に還っていたからです。
一週間タタミ一畳坐蒲だけ。テレビ、ラジオは勿論インターネットも携帯電話とも離れて坐り続ける。今回は食事も制限して望んでみました。
ちょっと気づいたことは多すぎて書ききれないので(言葉にしにくいということもある)夜にささっとノートにメモをしたことを書き留めておきます。
簡単に言葉にするなら東京に住んでるって言うのは「かなーーーーり!すごい」ことです。
やばい、結構人間ってすごいなって思った。環境に適応できちゃう。
東京に住んでて無事でいられるってことだけでもう一流アスリートがハダシで逃げ出す超一流のパフォーマンスです。
摂心終わって娑婆のことを考え始めて携帯をいじり始めたとたんに呼吸がキュウーーーーーンって細くなって身体が脳と背中中心の思考体勢になる。摂心中の感覚だと苦しくて3分くらいしか耐えられません。でも都会の生活にもなれてて身体が覚えてるからすぐに24時間それに「耐える」ことを思い出してそれが普通になっていく。一日たってパソコンに向かってる今はほとんど苦しさは感じられません。
美しい空気、美しい水、美しい食、美しい環境でただただ坐っていると全てのことが美しく、愉しく、感動的に思えてくる。絶好調(笑)。食事の量なんて一週間で娑婆の一日分くらいしかとってないのに。そういう感動は娑婆の苦しさの中にはない。
「小欲知足」という言葉があるけれども、幸せに生きていく為に本当に必要なものって言うのは東京で氾濫してるものとは全くベクトルの違うごくごく少量のものなんだな。と感じました。
でも「都市文化はだめだ!自然の中が一番だ!」といっているわけではないんです。
アップルコンピュータのスティーブジョブス氏は
「方向を間違えたり、やりすぎたりしないようにするには、最も重大な機能をのぞいて本当は重要でない全てにNOという必要がある」
といっています。
iPhoneを始め多くのアップル製品には禅の香りを感じます。
今の環境で生きていく為に一番大事なのはバランス感覚だと思います。
ずっと都会に住んでいるとそれに気づくことは難しい。
悠々自適とlittle starが更新されています。バランスをとる為の智慧は、アートだったりヨガだったり、写真だったりダンスだったり・・・雲水喫茶でそんなヒントがみつかるといいな。
ー以下摂心中のノートよりー
視界の中のものをとらえる順番に個人差がある
捉え方にくせがある どちらの目でなにをみているか どこを意識しているかにくせがある
毎朝の読経は肚とつなげる
欲が動くとたまらなくなにかが食べたくなる
算段するのが実は一番エネルギーを消費する
宿便キタ------------っ!
托鉢をしよう
肋骨内側の運動量
家族のように
暫到の気持ち、毎日の努力が真実をスカっと
水の中に飛び込む努力 ただ床をなでるだけでは精進ではない
お、やってやろう!こんな気持ちも澄んでるから生まれる
雲水喫茶ワルやんちゃチーム結成
思想でない 喫茶喫飯着衣を大切に実行
ひとのいいところをみつける
坐禅はベテランはない、平等
統べて伝えるから伝統仏教 私が発見したわけではない
個人プレイにならないよう 他己の中の仏
頭の回転が欲の刺激を無限大に増幅する
欲を満たす為に生きることからの脱却は飛び込む
合掌して一直線状の目のつかい方
雲水喫社
貧貪 作法が欲を超える
蓮の指 目との距離
笑いと歯と顎周りの体組織
シュリハンドクソンジャ
星覚さん、ごぶさたしています
北海道の齋藤です
報恩摂心ご苦労様でした
今年は福井は大雪だったんでしょ?
雪作務とか、させられたのかな
まずはお疲れさんでした
ごぶさしております!コメントありがとうございます。お元気ですか?!
永平寺の雪は本当に美しく、夕刻等はこの世のものとも思えぬ美しさを感じました。
同時に、娑婆に片足をおきながら雪ザムはできないなと痛感しました。寒すぎる・・・
やはり永平寺で現役の雲水はなにか龍の力が働いていますね・・・